漢方治療
漢方はカラダのシステムを整えることができる薬剤です。
西洋薬と漢方薬
- 構造の違い
西洋薬は基本的に1種類の化合物で、その効果は濃度・体内動態・半減期が重要になります。
漢方薬は少量ずつの数十種類の化合物の集合体で、薬理学的には薬剤ではありません。
しかし薬効があるので薬剤から除外されません。 - 作用の違い
西洋薬は内服すると、薬と応答するシステムが1対1対応。薬剤が応答を強いる。
漢方薬は内服すると、多数で少量の化合物が一斉にあるいは時間差で動的にシステムが自主的に応答します。 - 効き方の違い
西洋薬は患者の病態に無関係にいつでも作用を示す薬剤。
漢方薬は患者の病態と呼応したときだけに薬剤のような作用を示します。
漢方の作用
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- 『熱産生・体温調整系』
- アディポネクチン分泌を促進し、その刺激にて褐色脂肪細胞を活性化して熱産生が亢進。
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- 『免疫・抗炎症系』
- 主に自然免疫において、樹状細胞の病原体センサーである受容体の感度を保つ応答を引き出し、T細胞系への抗原提示をすみやかに行わせる。
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- 『微小循環系』
- 動脈系から微小血管系に流れ込んだ血液が円滑に静脈系に流れるように、NO(一酸化窒素)やH2O2(過酸化水素)を適度に産生し、微小血管の平滑筋(血管の筋肉)を弛緩させる作用を引き出す。
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- 『水分調節系』
- カラダの細胞すべてに発現する水の出入り口であるアクアポリンを、細胞が乾燥しているときは開き、浮腫を来しているときは閉める応答をして、細胞レベルでの水分の調整を行っている。
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